モデル・クリス-ウェブ佳子に学ぶ、ほんとのキレイの育て方

毎日の食事は、仕事に家事に一日がんばる人へのご褒美。でも、キレイになるためにはやっぱり我慢が必要……?そんな食生活に悩む女性の「?」を探るべく憧れの “あの人”にインタビュー。

今回お話を伺ったのは、モデル/コラムニスト/ラジオパーソナリティなど、幅広い分野で多岐にわたり活躍するクリス-ウェブ佳子さん。VERYの専属モデルをはじめ、ファッションやインテリア、育児や旅行など、マルチに活躍するクリス-ウェブ佳子さんは多くの女性が憧れる存在。モデルとして、母として、多忙な日々を送る佳子さんのキレイ”の秘訣とは?こだわりの食生活から、健康・美容のためにしていることをお聞きしました。

Interview:クリス-ウェブ佳子

“食べるのなら本当に美味しいものを食べたい”

――モデルとしてはもちろん、コラムやラジオなど、さまざまな分野でご自身のライフスタイルを発信されている佳子さんですが、食に対してもかなりこだわりがあるそうですね。

幼少期に、祖母や母が化学調味料や添加物の入ったものを使わず、身体にいいものだけを選んで食事を作ってくれたおかげで、子供の頃から食の大切さをきちんと意識しながら育ちました。また、食べることが大好きなので、食べるときは本当に美味しいと思えるものや身体に良いものを食べないと悔しい。そういった食事に対する考え方や思い入れは人一倍強いと思います。正直、食いしん坊ですね(笑)。それに、手間暇かけて作られた食事は栄養だけじゃなく想いも頂くので、心身ともに良いと信じています。

--現在の食生活は、なにかきっかけがあって始めたというよりも、佳子さん自身が生まれ育った環境や家庭からずっと受け継いできたものなんですね。

祖母も母も「どうして食べちゃいけないのか、何をどう食べるべきなのか」というのを説明しながら食事を作る人だったので、私もいつか自分に子どもができたら彼女たちから受け継いだ知識を伝えたいと思っていました。納豆や味噌、お漬物は我が家の常備品で毎日のように食べるんですが、それって実は酵素を豊富に含んだ食品なんですよね。そういった日本でずっと食べられている食品には多くの知恵が活かされていて、しかも家庭の食事に簡単に取り入れられるというのが日本の食文化の素晴らしいところだと思います。この環境のせいか、うちの子どもたちは白米よりも玄米や雑穀米が好きだったり、お菓子ひとつとっても、麩菓子や酢昆布が一番好きだったりと、食の好みが渋いんです(笑)。

――娘さんやご家族のあいだでも食の大切さを伝えることを心がけていらっしゃるんですね。そういった食生活の中で、普段、健康やキレイのために意識して召し上がっているものはありますか?

アボカドです。アボカドは体内の塩分量を調整してくれるカリウムを豊富に含んでいるので、むくみ防止にとても効果的なんです。おでんの具材にしたり、納豆とたくあんと一緒に混ぜて海苔に巻いて食べたり、キウイと一緒にブレンダーに入れてスムージーを作ったりと、いろんなお料理にも使いやすい食材なので、1日1個は必ず食べています。あとは、味噌。島根に住む祖母が手作りの味噌を定期的に送ってくれるんですが、豚汁や味噌おでん、ちゃんこ鍋に使ったり、炒りごまとマヨネーズと一緒に和えて野菜スティックにつけて食べています。美味しい食事には酵素を豊富に含んだ食品が実は多いのかなって思います。

――体内の環境を整えてくれる酵素は、ぜひ積極的に摂取したいですよね。普段の食生活で酵素を意識して食事をされることはあるのでしょうか?

酵素は生のタンパク質に多く含まれているので、食品を生のままで食べることは意識しています。例えば、よく行く割烹ではお刺身から、肉を食べるとなると馬刺しや鳥刺し、ハツユッケやレバテキで始め、そしてお味噌汁でしめます。あとは、先ほどおすすめした、納豆とたくあんとアボカドを混ぜて海苔で巻いて食べる「アボタク納豆」もカリウムと酵素を豊富に含んだ優秀簡単レシピなので、おすすめです!よく食べるし、お酒も飲むので、好きなものを削りたくない食いしん坊なりに、食事にはすごく気を使っています。

――お酒も結構飲まれるんですか?

お酒は好きです(笑)。20代はビール、ワイン、焼酎、日本酒、テキーラにウォッカと、それはまあ色々と飲みましたが……30代半ばにニセコに行ったときにとても美味しいウィスキーに出会い、それからはウィスキー一択です。ただ、お店でお寿司を頂くときは一貫ごとに日本酒一合をペアリングしてもらうので、気がつけば一升なんてこともあります。あとは食後にコニャックをちびちび。お酒は本当に大好きですね(笑)。

――お酒を飲んだときや夜遅い時間に食べたときって、翌日むくんでしまったり肌の調子が良くなかったりしますよね。そういったときになにか行っているケアはありますか?

入浴する際には硫酸マグネシウムの入浴剤を入れて、38度〜40度のお湯に1時間ゆっくりと浸かっています。マグネシウムは経皮吸収の方が効果が大きく、むくみ防止、安眠、疲労回復に欠かせません。どんなに仕事や付き合いで遅くなっても、必ずお風呂には入ります。当たり前のことなんですけど、飲酒前にはきちんと食事をして、チェイサー、お水を頻繁に飲むことを忘れず。それからできれば歩いて帰宅(笑)。ちょっとした運動でも日々積み重ねが大切だと思っています。

――マグネシウム風呂ってデトックス効果があるそうですね。汗をかいて身体をスッキリさせることも大事ですよね。

入浴は至福の一人時間ですね。Amazon Primeで『バチェラー』、Netflixで『あいのり』、AmebaTVで『恋愛ドラマのような恋がしたい』など恋愛系のネット番組が好きなんですけど、夢中で観ているとあっという間に1時間が経過しちゃいますね。あとは、『ねるとん』が25年ぶりに復活するので、入浴の楽しみが1つ増えるなと思っています(笑)。自宅には2キロと5キロのダンベルがあって、音楽をかけながら子どもたちや友だちを巻き込んで一緒にエクササイズしています。一人では毎日できないエクササイズも、誰かと一緒にすれば楽しくて、継続は力なりの秘訣は家族と友人ですね。

“好きだから楽しくなれる、好きだからキレイになれる“

――仕事や家事、育児に追われて、なかなか自分のケアまで手が回らない方って多いと思うのですが、そういった方でもなにか気軽にマネ出来そうなことがあれば教えてください。

日常的にできることでおすすめしたいのは、電車に乗っているときや信号待ちのちょっとしたスキマ時間にできるエクササイズ。かかとをつけて、足の親指一本分ほどつま先を開き、重心をかかとにのせます。そして下腹部に力を入れ、太ももの内側を意識すること。内股気味で歩いていると太ももの外側が発達し、内側がたるんでしまうので、立っているときにこの動作を意識的にすれば太もものプルプルも解消されます。

それから、重たい荷物は手や腕で持つのではなく「背中で持つ」こと。腕の力だけで日々荷物を持っていると「買い物袋筋(腕とう骨筋)」が発達して腕が太くなってしまうんです。ポイントは肩甲骨を寄せて、腕が背中から始まっていることを意識するイメージですね。そうすれば肩の付け根にある三角筋も引き締まり、あの憎きワキ肉も「背中で持つ」ことを続けることで次第に締まってくるんです。人が歩いたり走ったりするときに足が前に出るのは、前に倒れる体を支えるためで、正しい姿勢を取っていないと人は常に前かがみの状態にあるんです。そうすると、皮膚も脂肪も筋肉も前に下がってしまう。ただ、人って一枚皮でできているので、単純に後ろから引っ張り上げたら良いので、そのためにも背中を鍛えることって大切なんです。また、背筋は体で一番面積の大きな筋肉なので、意識して動かすことで新陳代謝の良い体になります。新陳代謝が上がる、つまりターンオーバーのリズムが整うと肌の調子も良くなる。「背中で持つ」を意識すると良いことづくめなんですよ。

――電車の中や買い物の時であれば簡単に試せそうです。勉強になります。

美容や健康に関する知識を聞いたり調べたりすることが大好きで、筋肉についてはパーソナルトレーナーの先生から教わっています。美しく元気な人が実践していることはどんどん取り入れて実践したいと思っています。また、仕事柄海外に行くことが多いので、旅先でも常に美へのアンテナを張っています。そして、なんでも食べる(笑)。2020年は昆虫食にも挑戦したく、ちょうどマネジャーが昆虫食のレシピ本と昆虫食に関する研究書をくれたので、ただいま勉強中です。まずはコオロギから始めようかと。繁殖も簡単ですし(笑)!

――たくましいですね。ご自身のペースで、自分なりのキレイを身体の内側から作っていくという姿勢は『夜遅いごはんでも』が持つコンセプトともリンクしている部分が多いと感じました。

興味が人一倍強いのかもしれないです。好奇心も。食への関心ももちろん。何を食べるかはもちろん大事なんですけど、私が一番大切だと思うのは「誰と食べるか」です。だから頻繁に自宅に友人を招いて食事をするんですが、私の場合、人が来てから作り始めるんです。みんなでキッチンに集まって作りながら、飲んだり踊りながら作るんです。そうすると和気あいあいとした雰囲気になるので、初対面同士の人もあっという間に仲良くなっちゃうんですよね。夕方の早い時間から一人二人と人が集まり始め、深夜まで食卓を囲んでいます。そこから繋がる出会いや新しい発見があるので、何を食べるかと同じくらい「誰と食べるか」は大切にしていますね。

“自分ひとりでは、キレイにはなれない”

――食生活を大切にされていて、酵素や食材の知識に詳しい佳子さんですが、酵素サプリ『夜遅いごはんでも』はご存知でしたか? 

酵素系の健康食品やサプリメントには興味がありますが、義務的にコツコツ何かを続けるのが実は苦手で、飲み忘れた時点で「ま、いっか!」と中途半端になってしまうんです。経皮吸収に比べて体内摂取は実感するまでに時間がかかるので、即効果を感じられれば続けたいとは思うのですが。ただ、私の周りの輝いている人たちを見ると、やっぱりサプリメントは欠かせないのが現実で。見よう見まねの美しさの取り入れ方としては、酵素も含め、サプリメントは近道なんだと思っています。そんななか、『夜遅いごはんでも』は私が唯一続けているというか、頼りにしているサプリメントです。特に歩くのを諦めてタクシーで帰宅しちゃう夜は(笑)。

――体内酵素は、年齢とともに減少しやすい傾向がありますが、『夜遅いごはんでも』シリーズは“活きている酵素”を手軽にしっかり摂れるサプリなんです。絶対にこの時間に飲まなきゃダメ!というルールや、摂りすぎてしまうということもないので、気づいた時にいつでもとっていただけます。食べ物の分解をサポートするので、いつもよりたくさん食べちゃった時もオススメです。忙しい女性の、美と健康を支えてくれる、お守りみたいなものですね。

フレキシブルに摂取できるのが嬉しいですよね。食べ過ぎたなあ、飲み過ぎたなあ、そんな罪悪感を払拭してくれるのは本当に嬉しい。気持ちだけじゃなく、ちゃんと身体にも効果があるのでなお嬉しいです。

――佳子さんのお話を聞いていると、無理してキレイに!という概念ではなく、本当に好きでやっていることが美や健康につながっているんだなと感じました。最後に、佳子さんにとってキレイを育てるモチベーションを教えていただけますか?

人ですね。仕事を通じて多岐に渡って活躍する人と関わる機会に恵まれていて、そんな人たちともう一度一緒に仕事をするために、じゃあ自分はどんな風に働けば良いんだろう、そんな想いが一番のモチベーションになっています。そして、自分自身も同じように「この人と一緒に仕事がしたい」と思ってもらえるような人でありたいです。母親としても、子どものお手本でいられるよう、心と身体を整えていることは大事だと思っています。健康は自分だけではなく大切な人たちのためでもあるので、40歳という人生の段落を一段上がったことを機に、これからも一層、自分の好きなヒト・コト・モノを大切にしたいです。

interview&text by 野中ミサキ(NaNo.works)
photo by Nozomu Toyoshima
hair&make by Hitomi Akiyama

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Profile

クリス-ウェブ佳子

モデル・コラムニスト

1979年10月、島根生まれ、大阪育ち。4年半にわたるニューヨーク生活や国際結婚により、インターナショナルな交友関係を持つ。バイヤー、PRなど幅広い職業経験で培われた独自のセンスが話題となり、2011年より雑誌「VERY」専属モデルに。

ストレートな物言いと広い見識で、トークショーやイベント、空間、商品プロデュースの分野でも才覚を発揮する。2017年にはエッセイ集「考える女」(光文社刊)、2018年にはトラベル本「TRIP with KIDS ―こありっぷ―」(講談社刊)を発行。interFM897にてラジオDJとしても活動中。

Instagram:@tokyodame

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