Note
2020.12.25
マスク荒れの対策にも!プロが教える、美肌のための “腸活”ストレッチ
毎日マスクで肌が荒れ気味、スキンケアをしてもお肌の調子が悪い、それは腸内環境の乱れが原因かも。今回はそんな肌トラブルの悩みを解決する「腸活」をご紹介していきます。
教えていただくのは、日本腸活体質改善アカデミー協会 代表で腸セラピストとして活躍する清水絵美先生。美肌をつくる “腸”の知識から、簡単にできる 腸活ストレッチをお教えいただきました。
日本腸活体質改善アカデミー協会 代表 清水絵美さん
腸と肌の関係性
私たちの体の中でとても大切な働きをする腸ですが、それは肌にとっても同じこと。肌を作るのに必要な栄養素は腸から吸収されるので、その腸で十分な栄養素が吸収できないと、キレイなお肌は作れません!「肌は腸を写し出す鏡」とも言われており、キレイなお肌を作るためには、腸を整えることが大切とされています。
腸のキレイが美肌をつくる
腸内環境が悪いと起こる、肌トラブルは下記の通り!
✔︎くすみ
✔︎肌荒れ
✔︎乾燥
肌を作るのに必要な栄養素が吸収できなくなるだけでなく、腸に不廃物が溜まってしまうので、有害物質が肌に現れ、あらゆる肌トラブルの原因に。また、自律神経が乱れやすくなるので、血行が悪くなり、肌のターンオーバーが遅くなってしまいます。さらには、免疫力も低下するため炎症が起こりやすくなり、ニキギができやすく、肌荒れをしやすい、弱い肌になってしまいます。
逆に、腸内環境が良いと、透明感のあるキメの整った肌になるのです。
今日からできる腸活ストレッチ
腸内環境を整えるためにできることとして、まずは手軽な腸活ストレッチをご紹介。ストレスを感じやすい腸は、運動不足や不規則な生活で凝り固まり、動きが悪くなっていることも。まずはストレッチで腸を正しい位置に戻し、ほぐしてあげることで、腸の動きを良くしてあげましょう。
【腸の位置を正す】寝ながら 腸活ストレッチ
1.仰向けになって、約90度に両ひざを立てる
2.その体制のまま、腰を持ち上げて15秒間キープ
<清水先生からのワンポイントアドバイス!>
下垂してしまった腸を戻すためのストレッチですが、筋トレも兼ね備えているので、ヒップアップ効果や骨盤底筋を鍛えることで尿漏れにも効果があります。また、腸は体がリラックスするときに動き出すので、副交感神経が優位になる夕方以降や入浴時・就寝前などに行うのがおすすめです。
【腸をひねる】寝ながら 腸活ストレッチ
1.仰向けになって、約90度に両ひざを立てる
2.膝を左右に30秒間ゆらす
<清水先生からのワンポイントアドバイス!>
左右に揺らすときは、横腹がねじれていることを意識しながら行うのがポイント。このストレッチは朝の排便を促すため、こちらは起床後や就寝前がおすすめです。
【腸をひねる】座りながら 腸活ストレッチ
1.椅子にまっすぐ座る
2.足を少し開き、左ひじを右ひざにつける
3.手を代えて、右ひじを左ひざにつける。左右15回ずつを繰り返す
<清水先生からのワンポイントアドバイス!>
ひじをつけるときに、側腹部がねじれていることを意識して行うことがポイントです。デスクワークの合間やトイレ内でも出来るストレッチなので、ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。
内側から腸をキレイに、美腸をつくる食事
腸には、善玉菌や悪玉菌、日和見菌という3つの腸内細菌が存在していて、理想のバランスは「善玉菌 2:悪玉菌 1:日和見菌 7」。このバランスが崩れることで腸内環境が悪化し、あらゆるトラブルの原因となるのです。
腸内環境が悪化すると、消化や代謝、運動や排泄など、体内であらゆる働きをしてくれる酵素(潜在酵素)を大量に消費してしまいます。すると、肌のターンオーバーを促す酵素(代謝酵素)が不足しシミやしわの原因に。さらに、酵素(消化酵素)が不足すると、内臓環境が乱れ、肌荒れを起こしてしまうのです。他にも、太りやすく疲れやすい、免疫力が下がり病気になりやすい、さらには口臭や不眠など、腸内環境の悪化は酵素不足をもたらし、あらゆる問題が山積みに……。
そこで、美肌にも腸にも良い食事として甘酒や味噌などの「発酵食品」がおすすめです。
発酵食品には酵素が多く含まれており、腸内環境を整えてくれます。他にも、麹に含まれるコウジ酸にはメラニン生成を抑制してくれる作用もあります。また甘酒には保湿効果の高いアミノ酸や皮膚の新陳代謝を促してくれるビタミンB群も含まれております。味噌にはイソフラボンが含まれており、女性ホルモンに似た働きをしてくれるので、髪にハリやツヤを与えてくれる効果もあります。
甘酒や味噌には、こんな効果があります!
✔︎整腸作用
✔︎美肌美白・美髪効果
✔︎ストレス軽減
<清水先生からのコメント>
コロナ禍で出来ることに制限がありストレスを感じている方も多いかと思います。腸はストレスを感じると一気に動きが悪くなります。「ストレスを取り除いて下さい。」というのは難しいと思うので、リラックスする時間をつくったり、好きなことをする時間を多く取るように心がけてみて下さい。
「腸活」に大切なのはストレスを取り除く・睡眠時間を確保する・バランスの良い食事ですが、どれもストイックいなり過ぎると先にも言いました通りストレスで動かなくなってしまいますので、無理のない範囲でチャレンジしてみましょう。
こんな時代ですが逆に腸内環境を整えてあげると、免疫力が高まったり、ポジティブ思考になったりとコロナに打ち勝つ力をつけることが出来ます。みなさんのできる範囲で、できることから無理せず続けてみて下さいね。
text by 食べてキレイに編集部
photo by 佐藤大輔
協力:日本腸活体質改善アカデミー協会 代表で腸セラピスト 清水絵美
Profile
清水絵美
日本腸活体質改善アカデミー協会 代表
腸専門食育講師
腸セラピスト兼腸セラピスト育成講師
自身の腸の不調で悩んでいた時に腸マッサージに出会いセラピストの道を目指す。オープンから8年、今では年間1,000人以上、顧客満足度97%の施術実績。腸の素晴らしさを伝えたく、腸セラピストを増やす活動もしており、講師としても年間200人以上に指導。腸
を整え体質改善・究極のデトックスのサポートを行っている。第一子は2年半の妊活期間があったものの、体質改善を行う事によって第二子においては自然妊娠ですぐに妊娠。そのお陰で花粉シーズンもマスクなしで過ごす。そんな自身の経験を活かし、妊活サプリメント会社より妊活セミナーの登壇の依頼や取材を受ける。美容メディアサイト『キレイの先生』に記事の執筆。
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