Note
2019.10.18
乳酸菌だけではもったいない!正しい腸活と酵素のすすめ
酵素本来の力を活かした製法と技術から生まれた新谷酵素『夜遅いごはんでも』。独自技術で誕生した“活きている酵素”の働きで、食事を通してキレイを届けることを実現しました。ここではその酵素の働きにフォーカス。身体の内側からキレイになれる、インナービューティケアに役立つ情報をご紹介していきます。
ヨーグルトや乳酸菌飲料など腸活には欠かせない「乳酸菌」。でもその乳酸菌、本当に効果があるのでしょうか?今回は、乳酸菌の基本的な働きから、腸内環境における効果とその性質についてご紹介。乳酸菌の働きをきちんと理解して、正しい腸活をしてみませんか?
ヨーグルトを食べるその前に!
乳酸菌とは
自然界はたくさんの微生物で満ちています。綺麗な空気の中にも、高度1万メートルの上空にも、地底深くにも海底にも、そして私たちの腸内にも例外ではありません。
人間の腸内にいるのは約300種類、100兆個といわれる腸内細菌、いわゆる善玉菌と悪玉菌と、そして日和見菌呼ばれる微生物。この善玉菌の代表格が「乳酸菌」です。
乳酸菌は、ブドウ糖や乳糖など糖類(炭水化物)を分解し、生命活動に必要なエネルギー源となる「乳酸」を作り出す細菌の総称です。
乳酸菌の働きはこんなにスゴイ
善玉菌の代表格「乳酸菌」は、人の体に多大な恩恵をもたらしてくれます。
例えば、整腸作用、代謝の改善、胃腸の粘膜の保護、病原菌の増殖防止、抗アレルギー作用など実に多様な健康効果と、それに伴う体質改善、便秘下痢の改善、美容効果を期待できます。
1.腸内をキレイにする「整腸作用」
脂っこい食事や過度なストレス、食べ過ぎによる未消化が多い腸内には、たんぱく質や脂肪をエサに腸内を腐敗させる「悪玉菌」が増加します。悪玉菌が増えると、肌荒れや免疫力の低下、便秘など、美容や健康面においてさまざまな悪影響を及ぼします。
悪玉菌は酸性の環境を嫌うという性質があるので、腸内の「乳酸菌」や「ビフィズス菌」といった善玉菌が乳酸や酢酸を作ることで、悪玉菌の増殖を抑制し、腸の運動を正常にしたり、便秘を改善する整腸作用が期待できます。
2.肌荒れ知らずの美肌を作る
「善玉菌」は、腸内でビタミンB1、B2、B6、B12、ビタミンK、ニコチン酸、葉酸などを合成する働きがあります。これらのビタミン群は肌のターンオーバーを促し、髪の毛を健康に保つなどの美容効果があります。さらに腸内環境がキレイになり栄養の吸収率が良くなることも美肌につながるなど、美容面での活躍が期待できます。
3.免疫力をアップさせて風邪や菌を予防する
「善玉菌」は、O-157やコレラ菌といった病原菌に対して、増殖を防いだり排除したりする力が認められています。また、「善玉菌」が作り出す乳酸や酢酸は、体内に棲む悪玉菌だけでなく、口から入ってきた病原菌に対しても有効なので、病原菌への感染予防効果と、免疫機能を高める効果があります。
※O-157…腸管出血性大腸菌O157とは、毒力の強いベロ毒素を産生する大腸菌の一種。
※コレラ菌…激しい下痢を伴う急性の腸管感染症「コラレ」の病原菌。
腸内細菌の種類は3つ
腸内には約100兆個もの腸内細菌が棲んでいるというのは既にお話しした通り。この腸内細菌は、「善玉菌」と「悪玉菌」そして「日和見(ひよりみ)菌」の3つに分かれています。
腸内環境は日々、目まぐるしく変わりますが、善玉菌が多ければ日和見菌は善玉に、悪玉菌が優勢だと日和見菌は悪玉に傾いてします。そして悪玉菌が優勢だと腸の働きは衰えてしまうのです。
けれど、現代では食生活の偏りや食べ過ぎ、食品添加物、ストレスなどで腸内細菌の悪玉菌が優勢になっている人が多く見られます。慢性的な体調不良や肌荒れ、便秘やおなら、ウンチの臭いが気になる人は腸内環境のバランスが崩れている可能性が濃厚です。
では腸内の善玉菌を増やすためにはどうしたらいいのか。
乳酸菌を外から摂取して増やせばいい?
いえいえ、実はそんな簡単な話ではないのです。
EM(有効微生物)研究で世界中から注目を集める琉球大学農学部の比嘉照夫教授曰く、乳酸菌を体内に摂り入れるためには生きた菌ではなかなか有効活用ができないと言います。なぜなら、生きた菌を口から食べても強烈な胃酸によってほとんどが死滅してしまうから!
また腸まで届く乳酸菌を摂取したとしても、悪玉菌が優勢な状況では乳酸菌をエサとする善玉菌が少ないため、摂取した乳酸菌は生かしきれないのです。
そこで、大切なのは悪玉菌を減らすこと。悪玉菌が減ることで初めて、善玉菌が棲みやすい環境になり、善玉菌のエサとなる乳酸菌が善玉菌を増やす働きをサポートしてくれるのです。
その鍵となるのが「酵素」。
悪玉菌は食べ物の未消化物を好むため、体内で食べ物が分解・消化されない状況だと悪玉菌がどんどん増えてしまう。よって、食べ物を分解するはたらきのある酵素を摂ることで悪玉菌のエサが減り、善玉菌が増えやすい環境を整えることができます。
酵素と乳酸菌の力で、毎日をより快適に!
酵素で環境を整え、外から摂取した乳酸菌が善玉菌を増やすことで、善玉菌が優勢な腸内環境に整えることが期待できます。
腸内環境を整えておくことの重要性についての研究はどんどん進んでいます。現代では腸は「第二の脳」と言われるほどで、その重要性は広く知られるようになってきました。
腸内環境が整えば、日々のコンディションに格段に差がつくことは周知の事実なのです。
充実した毎日のため、ぜひ腸内環境にアプローチしてみてはいかがでしょうか。
text by 松本 愛
illustration by 横山 さと
出典:新谷弘実(2005)病気にならない生き方
鈴木和郎(2004)ここまで来た!免疫性・乳酸菌生産エキス
Published on
Last modified on