モデル・美容家 柳橋 唯に学ぶ 自分をもっと好きになれる「腸活」のススメ

おうち時間の長期化で、どんどんユルんでいく身体を気にしている人は少なくありません。自宅で気軽に実践できる美容・健康法への関心が高まるなか、注目を集めているのが「腸活」! 食べるものや食事のタイミングを見直すことで、腸内環境から体質を改善していこうというアプローチ法です。今回は、モデル・美容家として活動しYouTubeでライフスタイルを発信している柳橋 唯さんに、ご自身が取り入れている「腸活」メソッドや、忙しい毎日のなかで身体づくりをポジティブに続けるためのコツについて、実体験をふまえて教えていただきました!

Profile

柳橋 唯

1986年生まれ。雑誌の編集部にスカウトされ、30歳でモデルデビュー。
プロのヘアメイクからの指名も多くビューティー系を中心に活躍中。
InstagramやYouTubeなど自身のSNSでは、コンプレックス解消のために過去の経験を経て培ってきたファッション、スキンケア、ボディメイク、ヘアメイクなどライフスタイル全般を積極的に発信し、同世代の女性を中心に根強いファンを獲得。

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Interview:柳橋 唯

ダルさの原因は、食生活?
30歳を過ぎて目指すようになった「内側からの美しさ」

長男中学生、次男小学生の2児の母であり、モデル・美容家として活躍中の柳橋さん。2018年に開設したYouTube「柳橋唯チャンネル」では、自身のファッションや美容についてはもちろん、リアルな食生活や休日の過ごし方といった、飾らない日常を配信。そのセンスと等身大のライフスタイルに、おしゃれや美容に関心の高いママ世代から厚い支持を得ています。

ワークアウトや糖質制限など、お仕事柄これまであらゆるダイエット法を試してきたという柳橋さんが「腸活」を始めたキッカケは、撮影に向けたボディメイクだったといいます。

「撮影に向けて、短期間で効果が出るダイエット法について調べていたなかで『腸活』に出会いました。それまでありとあらゆるダイエットを試してきたけれど、体内環境を意識したことはありませんでした。ちょうどその頃ステイホーム期間に入ったこともあって、食や自分自身に向き合う時間が増えたんです。『単純に脂肪を落とすのであれば、カロリーの低いものだけを食べていればいいかもしれない。でも、それは自分が目指す美しさなのか?』って考えるなかで、ひとつの方法として日常生活に『腸活』を取り入れることにしました」

その後、「腸活」をはじめ食によるアンチエイジングや生活習慣に落とし込めるボディメイキングについて、知識を深めていった柳橋さん。そこでひとつの大きな学びがあったといいます。

「もともとジャンクフードが大好きで、朝昼晩ガッツリ食べる生活をしていました。今考えると内臓は悲鳴をあげていたと思うんですけど、食に対する欲求が止まらなくて。それと同時に、ずっとなんとも言えない倦怠感を感じていたんです。朝はダルいし、なんとなくずっと疲れてる。だけど、『30歳を過ぎたらそんなもんだよね〜』くらいに流していて(笑)。そんななか『腸活』に出会って、食と身体について学んでいくうちに、倦怠感の原因が食事の量や質よるものだということを知りました」

そこから1年間かけて食事や生活習慣の見直すうちに、それまで感じていた気だるさは改善。寝覚めが良くなり朝から活動できるようになったことで、時間を有効活用出来るように。肌の調子やメンタル的な部分でもポジティブな変化を感じるようになったといいます。

しかし、のめり込み過ぎて一時的に燃え尽きた状態に……。このことを機に、「どうすればストレスなくいいバランスで、身体にいいことを続けられるだろう」と考えるようになったといいます。

「好奇心に任せてありとあらゆる方法を取り入れてみたけれど、中には自分には向いていないと思う方法もあって。やっぱり面倒くさいし、我慢できることやできないことがある。色々な方法を知った上で、自分にあっていることを試しながら取捨選択することが、いいバランスで続けていくコツだと思っています」

「16時間断食」で胃腸の働きをUP!
柳橋さん流、朝・昼・夜の腸活メソッド

さまざまなメソッドがあるなかで、現在柳橋さんが実践しているというのが「16時間断食」。1日のうち16時間は固形物を口にせず、胃腸を休めることで内臓の働きを活発化させるという方法です。ここでは、柳橋さんの実際の1日の流れに沿って日常的に行なっている『腸活』を解説していただきました(以下は、専門家の監修ではなく、あくまで個人の生活習慣です)。

朝の習慣
「朝起きたら、まずは白湯を飲んで新陳代謝を高めます。9時までにワークアウトと部屋の掃除を済ませるのが朝のルーティン。朝はもともと食べなくても平気なタイプなので、16時間断食中は、朝はお茶やコーヒーで済ませることが多いですね。」

【腸活・家トレ】自粛期間中のモーニングルーティン【主婦ダイエッターの宅トレ生活】/柳橋唯チャンネルより

昼の習慣
「家での食事は、基本的にかなり粗食。ひとりのときのお昼ごはんは、卵とお味噌汁だけというシンプルな日がほとんどです。食事に関しては、AGEs(※)という老化促進物質を避けるために、揚げる・焼くという調理法は避けて、基本的には蒸す・煮る、もしくは生のまま食べるようにしています。子どもと一緒に食事を摂る時は、完全に献立を分けるのではなく、プラスαで子どもが好きなものを用意します。作り置きも活用して、出来るだけキッチンに立つ時間を少なくしています」

※AGEs……タンパク質と糖が加熱されてできた物質。老化をすすめる原因になるといわれている。

▲『低温調理器 BONIQ 2.0』

▲蒸し器

夜の習慣
「『寝る前の3時間はなにも食べないほうが睡眠の質が高くなる』と聞いたので、夕食は遅くても19時までには摂るようにしています。16時間断食にトライする場合、どのタイミングで食事を抜くかはライフスタイルによると思いますが、私の場合は夜に必ず食べたい派なので、その分、朝は飲料のみで済ませています。
その他にも習慣化しているのは、毎日湯船に浸かって、リラックスした状態でストレッチすること。ぐっすり眠れば、朝の目覚めもスッキリです!」

無理なく続けるコツは“いいこと貯金”!
“身体を整えることは、生活の満足度を上げるための投資”

ダイエットや食事管理に一番大事なのは、「習慣化する」こと。と、頭ではわかっていてもなかなか難しいもの。せっかく始めた身体にイイコトを3日坊主で終わらせないためのコツについて、柳橋さんは自身の体験もふまえたうえで「とにかくハードルを下げること」だといいます。

「高い目標がモチベーションになるという方もいると思いますけど、たとえば『スクワットが3回出来た!』とか『食べ過ぎたからサプリを飲んだ!』とか、少しでも自分の身体を気にかけて行動したっていう体験を重ねていくことがモチベーションになると思うんです。少しずつでも効果を体感することで続けてみようという気持ちが生まれるかもしれないし、がんばったことは“いいこと貯金”として貯めておいて、『貯金があるぶん、今日は少し食べちゃおう』くらいの気楽さでやれるといいループが生まれるんじゃないかなって思います」

最後に、子育てや仕事に忙しい毎日の中でもキレイを磨こうとがんばっている方へ、柳橋さんからのメッセージをお届けします。

「腸活って、『あれをしなければいけない、これを食べてはいけない』という縛りではないと思うし、身体を整えることで生活の満足度を上げるための投資だと思うんです。『なにを取り入れるのか』だけじゃなくて『なにを手放すのか』という考え方も『腸活』につながると思います。たとえば、ジュースやお菓子の量を減らそうとか、自分の身体に必要のないものを手放すことでいい変化を感じられたら、少しずつ自分への肯定感も上がるし毎日の満足度も上がっていくはず。自分のことをもっと好きになるためのひとつの手段として、無理なく出来ることから始めてみるといいと思います」

腸内環境を整えることで体質を改善し心身ともに健康になれる、柳橋さんおすすめの「腸活」。子育てや仕事に忙しいけれど、自分なりの「キレイ」を叶えたいという方に取り入れてほしいメソッドばかりでした。毎日の満足度と自己肯定感UPにも繋がるかもしれない「腸活」。おうち時間を活用して、ぜひ試してみてくださいね!

interview&text by 野中ミサキ(NaNo.works)
photo by 佐藤大輔
item photo by 柳橋 唯

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